『日本で一番悪い奴ら』

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この映画は2002年に起きた稲葉事件が元になっています。

 

北海道警察で起きた覚せい剤や拳銃の売買に絡む不祥事で、現職の警察官が逮捕されただけでなく、それが組織ぐるみの犯行ではないかという疑いを向けられました。

 

自殺者も出ていますので、かなり陰鬱な事件ですね。

 

映画では主人公である諸星要一(綾野剛)が、時を重ねるごとに、悪徳警官に堕ちていく様子が強く印象に残りました。

 

 

(以下あらすじとなります)

 

大学時代に柔道でならした諸星は、特に将来の道を決めておらず、恩師の薦めるままに北海道警察に入ります。

 

当時の北海道警察は柔道で日本一を目指しており、「柔道要員」として期待されていたわけです。

 

その期待通り柔道では実績を残すことができたわけですが、警察官としての本業はいまひとつの状態でした。

 

諸星は同じ職場の先輩である村井から「S(スパイ)を使って、情報を集めろ。とにかく点数を稼げ」という教えを受け、素直に実践していきます。

 

酒も飲まず、たばこも吸わなかったウブな青年諸星は、暴力団やチンピラとの付き合いの中で徐々に悪に染まっていきます。

 

ちょうどその頃、国松警察庁長官が銃で襲撃される事件が発生。

 

全国的に警察内部で銃器の取締りが強化されることになりました。

 

銃器対策室の立ち上げメンバーに加わった諸星は、それまで培ってきた情報網を駆使して、じゃんじゃん銃器を摘発します。

 

といっても、きちんと捜査をして摘発したのではなく、Sを通じて「銃を買って」いたわけです。

 

上司も承知しているどころか、諸星に「なんとかならんか」と違法な捜査を依頼していました。

 

マッチポンプです。

 

ところが、大規模なおとり捜査の失敗や、銃器を裏で購入する資金に苦しむようになったことから、お金を工面するために覚せい剤の密売を始めます。

 

さすがに諸星は覚せい剤の売買には抵抗感を感じていましたが、そのうち自分でも覚せい剤を使用するようになり、いよいよ破滅へのカウントダウンが始まります。

 

実績よりも失態が大きくなってしまった諸星は札幌から夕張に左遷。

 

遠く離れた田舎で寂しい毎日を過ごします。

 

最後は諸星との関係が悪化したSが、行き詰って警察に出頭。諸星の罪を暴露したことで、逮捕されました。

 

(以上、あらすじでした)

 

 

綾野剛の落ちていくさまが、なんとも痛々しいです。

 

警察に抱いている正義のイメージは壊されます。

 

タイトルも「一番わるいやつ」じゃなくて、「やつら」ですから、諸星だけが悪いわけじゃないんですよね。

 

まじめに生きるって大事です。

 

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