『オデッセイ』

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2015年に公開された、マットデイモン主演のSF大作です。

 

監督はリドリースコット。

 

リドリー スコットと言えば、僕の中では『エイリアン』です。

 

この監督と主演の組み合わせは初めてだったようで、マットデイモンが彼と一緒に仕事ができたことを、うれしそうにインタビューで語っていました。

 

 

あらすじは、火星に取り残された宇宙飛行士がいかに生き延びるか、です。

 

観る前は、マットデイモンくらいしか登場しないのかと思っていましたが、予想以上にたくさん人が出てきました。

 

それで、思っていた以上に、主人公が明るくて、前向きに生き残る方向を模索していました。

 

「生き残るためには何が必要か」ということを考えたとき、希望を失わないことは大切なことです。

 

しかし、この映画ではその希望だけに頼らずに、知力を振り絞って現実に立ち向かいます。

 

持てる知識を総動員して、水を生成したり、ジャガイモを育てたり、通信方法を考えたり…。

 

ストレスが爆発して、ブチ切れたりもしますが、常に行動することで、毎日を過ごしていくんですね。

 

それでも、思わず涙があふれてくることも。

 

あのむせび泣きをするシーンは、リドリースコットのサプライズ演出があったと、マットデイモンが後で語っています。

 

撮影時に装着していたヘルメットは、実際に音声を送ることができるもので、そこにマットデイモンが久しく会っていなかった友人たちの声を送ったんだそうです。

 

自分がお世話になった人たちの声を聞いて、マットデイモンは自然と涙があふれてきたとか。

 

映画監督はいろんなことを考えますね。

 

エンドロールで流れる『I will survive』も、シャレが聞いていてよかったです。

 

 

 

 

『ケージ・ダイブ』

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サメものです。

 

サメもの含め、基本的に狂暴な動物が出てくるパニックムービーは好きなので、見ていてどんどん引き込まれました。

 

 

(以下、あらすじです)

 

水難事故の後に発見された水中カメラ。

 

そこに残されていた映像を見ていると…。

 

(ここまであらすじ)

 

 

どこかで聞いたことありそうな展開ですが、それでもやっぱり見入っちゃうんですよね。

 

若者が怖いもの見たさにカメラを回すところから、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を思い出します。

 

「なんでそこまでしてカメラ回すかな」

とか、

「なんで、そんなヘマしてしまうかな」

とか、

突っ込みどころもたくさんあります。

 

週末に夜中に酒を飲みながら、

また、友達同士で登場人物を野次りながら、

もしくはシュノーケリングで海に行く前など、

この映画を愉しめるシチュエーションはいろいろありそうです。

 

後で調べてみたところ、この作品はオープンウォーターシリーズの3作目ということなので、他のシリーズ作品もぜひ見てみたいと思います。

 

機会と時間があれば。

 

 

 

『夜の大捜査線』

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1967年にアメリカで公開され、アカデミー賞を5つも獲得した作品です。

 

(以下、あらすじです)

 

舞台は人種差別が激しいミシシッピ州のスパルタという田舎町。

 

ある熱い夏の夜、この町の有力者が殺されたことから物語がはじまります。

 

地元警察官が付近を捜査したところ、たまたま駅にいた主人公のヴァージルを見つけます。

 

黒人であり、財布に多額の現金を持っていたという理由だけで、容疑者として警察署に連行されるヴァージル。

 

警察署長からいわれのない疑いを向けられますが、自分がフィラデルフィアの殺人課刑事であることを明かすことで、なんとか容疑が晴れます。

 

殺人事件を扱ったことなどない警察署長は、ヴァージルに捜査協力を依頼。

 

自分を差別的に扱う対応から最初は断りましたが、結局しぶしぶ引き受けることになります。

 

しかし、黒人に対してひどい差別意識を持っている町での捜査のため、ヴァージルは行く先々で屈辱的な言動を浴びせられます。

 

白人たちがやっていることは、けっこう滅茶苦茶です。

 

警察署長も他の人々と同様に激しい差別感情を持っていましたが、ヴァージルの高い操作能力や毅然とした人間性に触れて、少しずつ気持ちが変化していきます。

 

(ここまであらすじ)

 

 

これは1966年に起きた事件という設定です。

 

署長の部屋に綿工場のものと思われるカレンダーが「1966」とありましたから、たぶんそうなんでしょう。

 

今からほんの50年ほど前には、まだこんな露骨な黒人差別があったことに、まず驚きました。

 

舞台となったミシシッピ州は南北戦争時には「南軍」に属し、昔から黒人差別の意識がものすごく強い地域なんですね。

 

とはいっても「時代が変わって、もうちょっと人々の意識が改善されているんじゃないか」と思いきや、とんでもない。

 

1950年代の公民権運動を経て、1964年に公民権法が制定されても、南部の田舎町では「そんなの関係ない」という雰囲気があったのでしょうね。

 

対して、ヴァージルが住むフィラデルフィアは、ペンシルベニア州の大都市。

 

当時から工業化が進んでいた地域で、(ウィキペディアによると)今は人口で全米第5位の都市です。

 

北部と南部では全く違う黒人への意識が、この物語の重要なポイントになっていました。

 

現代はさすがにここまで露骨な差別はないとは思いますが、なぜアメリカという国が黒人差別に対して、ときに過剰とも思える反応をするのか、改めてこの映画からわかるような気がしました。

 

これだけ深い闇を抱えているだけに、その反動も大きいでしょうね。

 

しかし、過去に犯した過ちからくる価値観を、ときに他国にも押し付けてくるのは、ちょっと納得がいかないところです。

 

黒人差別の問題がフォーカスされがちな作品ですが、謎解き要素もある映画です。

 

真犯人は意外な人物ですので、推理ものとしても楽しめる作品だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

『日本で一番悪い奴ら』

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この映画は2002年に起きた稲葉事件が元になっています。

 

北海道警察で起きた覚せい剤や拳銃の売買に絡む不祥事で、現職の警察官が逮捕されただけでなく、それが組織ぐるみの犯行ではないかという疑いを向けられました。

 

自殺者も出ていますので、かなり陰鬱な事件ですね。

 

映画では主人公である諸星要一(綾野剛)が、時を重ねるごとに、悪徳警官に堕ちていく様子が強く印象に残りました。

 

 

(以下あらすじとなります)

 

大学時代に柔道でならした諸星は、特に将来の道を決めておらず、恩師の薦めるままに北海道警察に入ります。

 

当時の北海道警察は柔道で日本一を目指しており、「柔道要員」として期待されていたわけです。

 

その期待通り柔道では実績を残すことができたわけですが、警察官としての本業はいまひとつの状態でした。

 

諸星は同じ職場の先輩である村井から「S(スパイ)を使って、情報を集めろ。とにかく点数を稼げ」という教えを受け、素直に実践していきます。

 

酒も飲まず、たばこも吸わなかったウブな青年諸星は、暴力団やチンピラとの付き合いの中で徐々に悪に染まっていきます。

 

ちょうどその頃、国松警察庁長官が銃で襲撃される事件が発生。

 

全国的に警察内部で銃器の取締りが強化されることになりました。

 

銃器対策室の立ち上げメンバーに加わった諸星は、それまで培ってきた情報網を駆使して、じゃんじゃん銃器を摘発します。

 

といっても、きちんと捜査をして摘発したのではなく、Sを通じて「銃を買って」いたわけです。

 

上司も承知しているどころか、諸星に「なんとかならんか」と違法な捜査を依頼していました。

 

マッチポンプです。

 

ところが、大規模なおとり捜査の失敗や、銃器を裏で購入する資金に苦しむようになったことから、お金を工面するために覚せい剤の密売を始めます。

 

さすがに諸星は覚せい剤の売買には抵抗感を感じていましたが、そのうち自分でも覚せい剤を使用するようになり、いよいよ破滅へのカウントダウンが始まります。

 

実績よりも失態が大きくなってしまった諸星は札幌から夕張に左遷。

 

遠く離れた田舎で寂しい毎日を過ごします。

 

最後は諸星との関係が悪化したSが、行き詰って警察に出頭。諸星の罪を暴露したことで、逮捕されました。

 

(以上、あらすじでした)

 

 

綾野剛の落ちていくさまが、なんとも痛々しいです。

 

警察に抱いている正義のイメージは壊されます。

 

タイトルも「一番わるいやつ」じゃなくて、「やつら」ですから、諸星だけが悪いわけじゃないんですよね。

 

まじめに生きるって大事です。

 

『22年目の告白 -私が殺人犯です-』

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2017年に公開された映画で、元々は韓国映画『殺人の告白』をリメイクしたものなんですね。

 

本編を観る前から「殺人犯がマスコミに登場することで大混乱するんだろうな」というニオイがぷんぷんしました。

 

 

仲村トオルや伊藤英明の演技はすごく惹かれるものがあったのですが、藤原竜也についてはなんか既視感がありました。

 

「なんでかな?」と考えてみて、思い出したのが『デスノート』。

 

藤原竜也は“頭のいい悪役”が似合うんでしょうかね。

 

そんなデジャブがありましたが、話に引き込まれるので、途中からはあんまり気にならなくなりました。

 

よかった、よかった。

 

 

ところで、この映画では「時効」が重要なキーワードになっています。

 

公訴時効というやつですね。

 

犯罪が起きてから一定の年数を経つと、もう起訴されない、つまり罪に問われることはありません。

 

が、2010年に刑事訴訟法が改正されたらしく「 人を死亡させた罪であって死刑に当たる罪 」については、公訴時効がなくなりました。

 

真犯人を永遠に追い詰めることができるようになったわけです。

 

しかし、この法律が変わる前に起きた事件は適用されませんので、旧法によって本事件は時効が成立してしまいます。

 

この映画のキモはここにあるんですね。

 

ぜひ本編を観て、結末を確認してみてください。

 

 

そういえば、この時効をテーマにした刑事ドラマを観た記憶があります。

 

『太陽にほえろ!』だったかな…。

 

あと数時間で時効が成立してしまいそうな容疑者を、取り調べ室で刑事が自供を引き出そうとするのですが、厳しい追及をかわし、ついに時計の針が深夜の零時を過ぎてしまいます。

 

容疑者は高笑いし、勝利を確信したことから、つい「俺がやったんだ!」と叫んでしまいます。

 

しかし、取り調べ室の時計の針は刑事によって、少し進められており、まだ時効が成立していなかった…。

 

確かそんな話だったと思います。

 

 

時効が成立していても、犯人がわかっていれば、そういうテクニックを使って自白されることもできるかもしれませんね。

 

あるいは別の容疑で追及するとか。

 

現住建造物等放火罪なら、時効まで30年だから、この映画の事件でもその罪で攻められないかな。

 

その方法は、ちょっと現実的過ぎて、面白味がないですね。

 

にんにん。

 

 

※ちなみにこの映画はムナクソが悪くなる残酷なシーンもありますので、苦手な方はご注意を。

 

 

 

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